痔瘻の手術後、病院食

■手術後の痛み

痔瘻の手術後の痛みは、手術当日と翌日がピークになります。ピークというか、常に痛い状態が続くと言った方が適しているかもしれません。3日目になると、痛い時間はだいぶ減ってきます。術後の診察では、肛門に指を入れられるので、どうやっても痛いです。「痛い、痛い、先生」というのを、通算50回くらいは言ったと思います。

■手術後のオナラ・入浴

手術後のオナラは、3日目に出せました。痛みもなく、オナラを出せたことに「あ~、回復してる」とちょっと感動を覚えました。また、3日目から入浴も開始になりました。肛門が裂けているのにお風呂に入って大丈夫なの?と疑問に感じていましたが、実際に入ってみると痛みはまったくありませんでした。しかし、シャワーなどで肛門を洗うのは痛かったです。タオルに血もついていました。バイ菌とか大丈夫なのかな、と不安でしたが、お尻を温めることで回復が早まるようなので、1日3回以上お風呂に入りました。

処方された薬についてまとめておきます。

■強力ポステリザン(軟膏)(淡黄)

薬の効能は、痔による出血・痛み、腫れ、痒みを押さえる薬です。使用方法は、女性用ナプキンに似たパットに「強力ポステリザン軟膏」をたっぷり塗って、患部にペタリと貼り付けていました。

強力ポステリザン

■リフラップ軟膏5%<リゾチーム塩酸塩製剤>

薬の効能は、傷の治りをよくする薬です。手術直後は強力ポステリザンを使用していましたが、途中から「リフラップ軟膏」に変更されました。使用方法も変更になり、手術用ガーゼにリフラップをたっぷり塗って、それを肛門の奥と患部に貼っていました。

リフラップ軟膏5%<リゾチーム塩酸塩製剤>

強力ポステリザンは大腸菌を殺す薬で、リフラップは傷口を治す(盛り上げる)薬です。リフラップを処方された時は、いよいよ最終段階だと感じました。途中、先生から「肛門の奥が盛り上がらず手前が盛り上がってきているので、もう一度腰に麻酔を打って手前の肉を削る手術が必要かもしれない」と脅されましたが、何とかその難は逃れることができ、毎週の通院が隔週に変わっていきました。

■ヘモレックス軟膏(ジェネリック医薬品)

薬の効能は、痔の症状を和らげ、肛門部の炎症を抑える薬です。ボラギノールと同じく、お尻の中に注入する軟膏です。朝と夜の1日2回注入していました。はじめはなかなか注入できなかったのですが、慣れてきたら簡単に注入できるようになりました。慣れって大切ですよね。

■痛み止め1(ロキソニン錠)

薬の効能は、痛みや炎症を抑え、熱を下げる薬です。同時に、胃の粘膜を保護する「セルベックスカプセル50mg」を処方されました。「ロキソニン」はCMのイメージが強くて、本当に効くのか疑問に感じていました。痛み止めを飲んだ時と痛み止めを飲まなかった時を比較していないので何とも言えませんが、痛み止めは心の拠り所でした。

■痛み止め2(ロルカム錠4mg)

薬の効能は、痛みや炎症を抑える薬です。ロキソニンを服用して、どうしても痛い時はとんぷくとして「ロルカム錠4mg」と胃の粘膜を保護する「マーズレンS配合顆粒」を処方されました。痛いのが嫌いな私ですが、できるだけ飲まないように努力しました。

■その他

手術後すぐに抗生物質の「バナン錠100mg」、便を柔らかくする「酸化マグネシウム原末「マルイシ」」と「ビオフェルミン錠剤」を処方されました。振り返ってみると、たくさんの薬を飲んでいたな~という感じです。

■病院食

手術翌日の朝から食事がOKとなります。せっかくなので、入院中の病院食を貼り付けておきます。味はとても美味しかったですよ。

<手術から2日目>

手術2日目朝食
重湯です。味噌汁は具が入っていません。でも、空腹の胃にしみわたりました。
手術2日目昼食
鶏肉のささみが出てきました。お椀はなぜかコーンポタージュ。でも美味かった。
手術2日目夕食
入院中の食事で一番美味しかったのは、このサバの味噌煮でした。

<手術から3日目>

手術から3日目朝食
お味噌汁に具(麩)が!まさかの、しみ豆腐かぶり(笑)
手術から3日目昼食
ご飯が普通に!病院食にしてはカロリー高めだと思いませんか?充実していました。
手術から3日目夕食
この頃から生意気に「彩」を求め始めました・・・。

<手術から4日目>

手術から4日目朝食
キター!パン。パンが暖められていて、はちみつをかけて完食。
手術から4日目昼食
キター!丼もの。親子丼です。お肉が柔らかくて美味しかった。
手術から4日目夕食
豆腐ハンバーグ的な揚げ物。付け合わせの沢庵が美味しかった。

<手術から5日目>

手術から5日目朝食
ぶっちゃけ、この頃から飽きてきましたね。
手術から5日目昼食
退院したい。売店でTOPPO買って気を紛らわしました。
手術から5日目夕食
入院最後の夕食は、鰤(ブリ)!美味しくいただきました。

<手術から6日目>

手術から6日目朝食
入院生活最後の食事です。野菜中心で、ご飯の量は多かったと思います。

こうして入院生活を送り、手術から6日目に退院となりました。しかし、無事に退院することができなかったのです。最後の診察で、出血しているところが1カ所あり、そこを焼くことになったのです。手術は診察台で行われ、麻酔を打たれ(激痛)、激痛に耐えながらジュッ、ジュッと焼かれました。最後の最後に地獄が待っていました。

自宅でのケアは、強力ポステリザンとリフラップをガーゼに塗り込み、肛門の奥のくぼみに突っ込むという荒行です。自分で座薬も入れられないのに、なぜ痛い肛門に指を突っ込み、ガーゼを入れることができるのか・・・。先生に「無理です」と伝えると、「痛くてもやってください」と冷たい返事が返ってきました。とはいえ、うまくできないまま自宅ケアを続けていたのですが、傷口の経過は快方に向かっていきました。

■退院をして

術後3週間くらいで、痛みはほとんどなくなりました。飲んでいた痛み止めの薬も飲まずに日常生活を送ることができるようになりました。

次は、「痔瘻の原因と予防」です。

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